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ケン・マスイのエネルギーの世界

2012年2月 のアーカイブ

2012年2月29日 水曜日

音楽の仕事でアメリカはニューヨークに行ってきました。昨年は西海岸のロサンジェルスへ行きましたが、約5年振りの東海岸への旅でした。

アメリカの政治の中心はワシントン、経済はニューヨークと東海岸に集まっていて、政治経済の動きや指針が反映されるのも東海岸から、と言われています。

オバマ大統領就任以来、グリーン経済政策をきっかけに世界最大級のエネルギー消費国であるアメリカがあからさまに変化を成し遂げているのが街にいたる所で伺えました。

今までのアメリカといったら大型で燃費効率の悪い車、電気消費量の大きい大型冷蔵庫等の家電製品、さらにファーストフード等で見られる使い捨て食器に製品の大量生産から大量消費。

つまり石油を使ったエネルギーの消費大国というイメージがあると思います。

エネルギーの無駄使いをSTOPさせよう!と変化が一番顕著に出やすいのは市民生活からだとおもいます。いくら政治や政策が立派で理に適っていても一人一人が動き出さないと意味が無く、もっといくと効果が出ないのが現実です。ニューヨークはアメリカとカナダの国境にあるナイアガラの滝から水力発電の恩恵を受けてその昔に栄えたと言われています。(今は他のエネルギーも導入)

従って煌びやかな摩天楼にネオンサインが眩しい街になったのです。アメリカの大量消費、つまり資本主義国家の真髄であるニューヨークはアメリカ経済を象徴する街なのです。

そんな街でも目覚ましい変化が起こりました。まず証券街のWall Streetにおけるデモ。「経済格差の不公平」を訴えるこのデモが意味する一つは経済を中心に、つまり株価やお金を中心に全てを動かす一部の金融人に対する抗議であり経済だけが幸せな生き方ではない、という主張であったとも言えます。

またダウンタウンにあるUnion Square という広場ではマルシェ(野菜や農作物の青空市場)が展開されており、そのすぐ横では大型風力発電風車のブースが出展。日本の様に企業色の強いものではなく自然エネルギーに関心のある若者達が集って自由にやっているという感じ。さらにニューヨーク名物のyellow taxiは大型のアメ車からプリウスや日本製のSUVをがお馴染みの黄色に塗られ台数も増えている。地下鉄の車両も電気効率の良い日本製に変えられるなど以前のスタイルでは無い事が伝わってきました。

中でも一番驚いたのは食文化の変化でした。勿論油ギトギトのバーガーやフライは健在ですが、オーガニックレストラン/自然食レストランが急激に増えていること。

添加物や防腐剤は勿論の事、生産者と契約して農家直送の食材でヘルシーな食事を提供してました。生産農家の紹介も事細かくしていてどこからどのように運ばれて来た食事なのか?という疑問にも答えてくれます。僕が入った店は”abc
kitchen”といってセンスの良い雑貨や家具を置いている大型ショップの半地下にあるレストラン。そこで出される食器、さらに店内のテーブルや照明器具も販売されているモノを使用。オーガニックな食事だけでなくライフスタイルから提案している。昼過ぎの3時に遅めのランチをとりに入ったのですが店内はすでに満席。ニューヨーカーの関心の高さに驚きました。

生活目線での変化の集合体が大きなムーブメントになる。そんな事を考えさせられる旅でした。日本は古来からオーガニックな事を得意とする文化があります。包装を無駄にしない風呂敷に夏場の水打ち。漬け物だって立派なオーガニックフードです。そこに自然エネルギーが加わったらさらに世界をリードできるはずです。

日本で54基ある原発があと全停止まで2基と迫った今日。自然の力で電力をまかないたいと思うのは自然な事だと思いました。

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2012年2月15日 水曜日

2012年の7月1日に施工される「FIT」全量買い取り制度、いわゆる「再生可能エネルギー特別措置法」により日本中の企業\自治体\個人資産家などが中心に大きな施設や土地に自然エネルギー(ほぼ太陽光エネルギー)の導入を検討している。

今回のコラムは一般家庭向きとうよりは大きな自然エネルギー導にまつわる大きな流れと実際に動いている流れについてであります。

自然エネルギーと言っても太陽光以外にも様々で、風雨力、水力、地熱にバイオマス等様々な条件よって導入さてれている。
しかし風力は安定的に風が吹かないといけなく鳥の巻き込み問題や近隣との騒音問題も指摘されている。水力は小規模で家庭使用か大規模で国家事業に近いものになってくる。地熱やバイオマスなどは農業法人を中心に普及して来ているが2012年の「FIT」を目指して自然エネルギーを導入しようと検討している企業にはなかなか手が出ない。

そこで広大な土地や工場の屋根、オフィスの屋上等のスペースを利用して導入しやすいのが太陽光パネルによる自然エネルギー発電だと思う。
実は私もある団体の自然エネルギー導入に関わっている。7haある農地の南斜面に太陽光パネルを敷き詰め1メガワット級の発電をするプロジェクトである。
導入までのステップを簡単に説明します。
ステップ1 土地の測量をし、と同時に役所に書類を提出 続いて地耐調査。
ステップ2 パネルメーカー、パワコンの選定
ステップ3 実際の工事(メガワットだと2〜3ヶ月)防草シート等の設置
ステップ4 送電線への連結
ステップ5 発電
という流れです。他にも細かい書類やチェック案件がありますが全体像は上記の感じです。

一口に太陽光パネルといっても様々な種類があり、世界中のメーカーが開発している。
タイトル通り日進月歩で導入を決定した後に、さらに性能が良いパネルが続々と発表になることも有ると思います。
導入にあたりコスト面での検証も必要ですしパフォーマンスも当然気になる。さらに数ある中から選ぶので目移りも当然するしその種類の多さ、特徴の違いにも驚く。

そこで検討されている方でもそうでない方にも是非一度訪れていただきたいのが山梨県にある「北杜サイト」である。国内外9カ国から24種類のメーカーのパネルが実際に稼働、発電しているサイトである。
専門的な事ですが種類としては結晶系シリコン(単結晶、多結晶、HIT、球状、リボン、バックコンタクト)、アモルファス系(単層タイプ、微結晶積層タイプ)、化合物系(CIGS、GaAs)
予約が必要だが1日2回の見学が可能だ。

広大な発電面積がある程発電量は増える。例えばメガワットを作るとしよう。600kw は売電に回し残りの400kwは自分たちの施設で使用する。
さらに蓄電池があれば発電した電気を溜めておき非常時にも使える。

少し前に私が行った際も様々な業種の方々が来ていた。
大きな工場の経営者、農家、投資家、個人の土地所有者、皆今年の7月1日に向けて興味深々の様子だった。
先進国であるドイツのブランド、安定している国産、比較的に安価な中国産。実際に発電しているパネルを横目に歩く
広大な敷地はとても静かで心地いい。世界のパネルに「会って」みると関心がさらに湧くはず。


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