
2012年3月31日 土曜日
春も本番、名古屋も3月下旬に桜の開花宣言がなされました。卒業シーズンの切なさを乗り越え新しい季節を迎えている方も沢山いるであろう。
出会いと別れの季節。詳しい事は知りませんがAKB48の中心的存在もグループを「卒業」したそうで、色んな変化がある季節。
中心的存在、と言ったら世界の再生可能エネルギーの中心的存在であるドイツが政府の決断で太陽光発電の全量買取制度を2013年から廃止、「卒業」することを決定した。
今夏に全量買い取りを迎える日本にとっては微妙なニュースである。制度に問題でもあったのか?そもそももう時代遅れなのか?
疑問を抱きながら先週ドイツ大使館の経済担当官を訪問して来た。重厚な壁をくぐり抜けパスポートコントロールを受け持ち物検査をした後にいざ館内へ。
背の高いいかにもドイツ人らしい金髪の担当官がドイツなまりの英語で説明してくれた内容は下記の通り。
*同制度のもとで太陽光の導入量が急拡大し国家予算への圧迫が顕著。また投資家/投機家が増えすぎたため。農家が生産を取りやめてエネファーム化に拍車がかかり本来の目的とは違う方向に進んでている現状も。
*さらに電気料金を通じた電力消費者の買取負担額が膨らんでいるため。FIT(全量買い取り/補助金捻出の費用だけで電気代に13%以上上乗せされている為、消費者に負担となっている。
*ユーロ金融危機
*中国の国家戦略の台頭
さらに細かい事例だと、、、欧州圏内への電力供給の拡大があるようだ。チェコの電力網を管理するCEPS(チェコエネルギー送電システム)が発表したところでは、昨年2011年にはドイツ-チェコ間で予定外の電力の流れが繰り返し、かつ頻繁におき、その為に変圧機等の機器インフラに予算が掛かってしまう。つまり欧州国家間で電力供給量をある程度調整しているのでドイツの様に投資、投機目的で増えすぎた発電量は時に送電線のシステムに不具合を引き起こすそうだ。
これからの日本は全量買い取りによる買い取り価格も発表されていなければ、買い取り期間も15年とか20年とか言われている。しかしながらおよそ20年後の再生可能エネルギーはさらに進化しているハズで、国際送電線の案はあるがアジア間の陸続きから離れた島国の日本は韓国や中国に比べて地理的に条件が不利である。さらに10年前に今の全量買い取り制度が始まることすら予想していなかった人が家等に設置した太陽光パネルは発電をしていて気がついたら今では電力会社からの入金をある。被災した日本、そこに暮らす我々の価値観は経済性の尺度と同じ位「地球に環境に優しい」事がさらに付け加えられた気がする。
つまり再生可能エネルギーを広めて送電線に自然で発電した電力で埋め尽くせる絶好の機会が国から与えられた、しかも補助金も出る。ドイツとは違い市場が熟成していない「新入生」な日本。
いま太陽光エネルギーを導入しない手はない。
因に今後のドイツの方針は全量買取をとりやめ、一部の発電量については自家消費や電力市場での売却を促すということだ。
日本も早く各家庭や産業用発電が自家消費に回せる程普及して欲しい。

2012年3月15日 木曜日
エネルギーの世界というコラムをスタートさせていただいたからではなく、たまたま重なって海外に(世界に)旅にでる機会が増えています。
今回は2泊の強行で訪ねたフランスのローヌ地方にあるワイナリーからヒントを得たコラムです。
フランスと言ったら世界有数の「美食の国」歴史的にみても様々な争い、侵略等を繰り返し世界に大きな影響を与えてきたとも言える。
権力闘争は主に相手の「リソース」つまり「資源」等を狙った争いに発展して、その地を占拠した挙げ句にはその地の有益なモノを確実に奪って行く。
従って天然資源、土地、収穫物、さらに女性と様々な「リソース」を手に入れる。下世話な話だが、一説によると、侵略された土地の女性は美しいとされている、その理由は混血が生まれDNAとしても強くなり見た目も同一族の結合より遥かに美しいとされている。
また戦争に勝つと「勝利の美酒」を祝う。つまりもてなしの料理やお酒、様々な嗜好品が世界各国から集まる。一概には言えないが「フランス」とはそうやって「文化」とくに食文化が発展してきたとも言える。
ワイナリー、つまりワインを世界最高基準に醸造する場所に向かいながらそんな事を思っていた。
フランスの首都パリから高速鉄道TGVで約3時間南東に下った南仏の入り口にあるローヌ地方の小さな待ちVALENCEにあるBIO WINEの醸造家を求め旅をした。
フランスではオーガニックな農法、つまり無農薬で耕作機械も極力使用しない農法で栽培された葡萄を熟成させ醸造したワインが一番のトレンドでパリ市内で、いわゆるイケテル店はほぼBIO WINEを出している。出さないとダサいくらいに言われるそうだ。
フランスにはワイン作りに最適な土地がいくつもある。主に有名所だとボルドー地方やシャンパンニュ地方、そしてローヌもその一つ。
ワインに適した土地は。南東に面した斜面(夜露が早く蒸発するため)、風が吹き抜ける場所(湿気や害虫を滞留させないため)水はけが良い土地(根に過剰な水分を与えないため)、粘土質でない土壌(根を地中深く張らせる)、やせた土壌、昼夜の寒暖差あり湿気が少ない、積雪が少ない(苗木の保護)などと非常に条件が厳しい。また100年生きる植物なのでひ孫の事まで考えて取り組まないといけない。
条件の良い土地からしか良いワインは出来ない。とおっしゃるのは今回訪れた日本人醸造家の大岡さん。
家族で日本から10年前に移り住み実父と2人で3ヘクタールの急勾配な土地を開墾している。いまではフランスのBIO WINE界のスター醸造家の一人。
スキー場だったとしたら滑り降りるのを躊躇う位の急勾配を全て人力で開墾し,葡萄畑と同じ面積の「森」を残す。そしてまた葡萄を植え横に「森」をそのままにしておく。その理由は「自然のバクテリアや虫がいなくなると葡萄は弱くなってしまい100年保たない」だそう。つまり敵がいないと甘えてしまう。人間の様な生き物だという事かもしれない。
無農薬の為、葡萄は死んでしまったらおしまい、さらに害虫にやられたりしたら収入ゼロの世界だ。2010年度はとり被害に合い葡萄を食べられてしまいバケツ3杯分のワインした作れなかった事もあるそう。そこまでしてBIOにこだわる理由を聞いてみた「醸造過程からビン詰めまで一切、亜硫酸を使用しない、防腐剤が入ったワインを飲むと翌日頭が痛くなる」実際に亜硫酸を嗅いでみた、パーマ液の原液のさらに強烈な鼻を突く匂いに驚いた。あれを嗅いでしまったら使用しない気持ちも理解できた。
実際にBIO WINEを現地で沢山飲んだが頭が痛くならなかった。
フランスのBIOブーム。さらにその裏では沢山の矛盾もある。それはフランス人は食にオーガニックへのこだわりはあるもののエネルギーは7割近く原子力だという事。大きな川が流れる国土。その川沿いに豊富な水と山から出来る高価なワイン。
それと同時に川沿いに点在する原発施設。実際訪れたVALENCEでも民間による原子力調査機関があるそうだ。
自然エネルギーとBIO WINEの共存を願っている。


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